第二章・捜索の旅


またもや、長い間眠っていた気がする。
しかし今回は、前回のような体の異変は感じない。

思ったように動けそうだ。



スカラブレイで目覚めた私は、早速前回譲り受けた青房を引き取りに厩舎へ向かう。




うむ、元気だったか青房。
今日は思いっきり走らせてやろう。




持っていた桃を青房に与える。
嬉しそうに桃を食べる青房と私の間に、何か深い絆が生まれたような気がした。




早速青房にまたがった私は、Elwoodの依頼をこなすべく
ブリテインにいるという吟遊詩人Gabriel Pieteを訪ねることにした。




ムーンゲートからブリテイン城下町へと向かう途中、桜の花が咲いているのに気づいた。
そうか・・・もう春なのだな。




急ぐ旅ではない。 少し足を伸ばし、辺りを探索してみた。
すると、ひときわ大きな桜の木を見つけた。

青房はもとより、私もこのように大きな桜は初めて見た。
我らはしばし、その光景に酔いしれた。




城下町に入った私は、迷うことなく音楽堂にたどり着いた。

青房を外で待たせ、中に入る。
人を呼ぼうにも誰もいないので、やむを得ず屋内を捜索。




すると、二階にそれらしき人物を発見。
無礼を詫びつつ、話しかける。




するとPieteは、サインが欲しければ自分の楽譜を持ってこい、そう言うのだ。
しかも、最近講演をおこなった場所に赴き買ってこいと言う。

その高慢な態度に少し腹を立てかけたが、考えてみればこちらはお願いする身だ。
ここは素直に引き下がり、文句を言うならばElwoodに言うとしよう。




さて・・・劇場探しだ。




まずは一番近い、目の前にある劇場に行ってみることとしよう。
ここにあれば最良なのだが。




しかし、物事はそううまくいく物では無いようだ。
では仕方がない、ジェロームへ向かうこととしよう。




歩き慣れた道を抜け、ゲートへ。
この辺の道には魔物もいなく、安全な反面少し物足りない気がする。




いざ、ジェロームへ。
ジェロームの町の中央にあるテレポーターを用い、劇場のある小島へ渡る。
そして劇場へ。




おお、ここには在庫があったようだ。
早速購入し、Pieteの元へと急ぐ。




急いでいたため騒がしく駆けつけたせいか、Pieteは少しいらだっているようだ。
私は少し落ち着くと、改めてPieteに楽譜を渡した。

Pieteは手慣れた手つきで楽譜にサインを書くと私に手渡した。
それを受け取った私は、早速Elwoodの元へ走った。




サイン入りの楽譜を渡したElwoodは、いたくご満悦のようだ。
まぁ、これだけ苦労したのだからせめて喜んでもらわないとこちらもやった甲斐がない。

では引き上げよう、そう思った時にElwoodは再度私に話しかけてきた。
これで最後だから、もう一個だけ頼みを聞いて欲しいという。

しょうがない、最後だというのならば頼みを聞いてやろう。
私もまだまだ甘いな。




今度の目的地はトリンシック。
実は、心のどこかであまり立ち寄ったことのないこの町に引かれていたのかもしれない。
そう思いながらゲートに向かう途中のことであった。





なにやら、木工師の店に行きたいという男に遭遇した。
トリンシック程大きな町なら木工師もいるだろう、そう思い男の頼みを快諾した。




ゲートを抜け、トリンシックへ。




程なくして、トリンシックの町に着いた。
厚い城壁に囲まれたこの町は、強固さと共に戦いの歴史を感じる。

かつては、モンスターどもに支配された時代もあったと言うが・・・


町の中をしばらくさまよい歩いた私は、ようやく細工師のギルドに到着した。



すると、模型を作るための絵を描いてこい、そう私に言うのだ。
残念ながら私に絵心はあまり無いのだが・・・と思っていると、なにやら魔法の込められた道具を渡してきた。
なにやら、この絵の具を決められたモンスターに向けるだけで絵が描けるらしい。

こんな物があったら普通の画家は商売あがったりじゃないか、そう思いながらも
一緒に受け取った注文書を見る。



Swamp Dragonと、Juka Mageと wispとGiant Beetleか・・・
最初の三つはイルシェナーの誠実ゲート辺りですませられそうだ。
早速向かうとしよう。




・・・と思ったが、まだこの男を木工師の元へ連れてっていない。
それらしき場所についても、違うと言い張るのだ。




そこで私は、よく知るムーングロウにある木工屋に向かう。




しかし、男はここでもその首を盾には振らなかった。

そう言えば、この男「近くの木工師」と言っていた気がする。
もしかするとヘイブンの中にいる木工師の事を言っていたのではないだろうか。
それならそうと言ってくれればよい物を・・・

そう思いつつ再びゲートに入ろうとすると、何を思ったか男はゲートに入ろうとしない。
何度繰り返しても結果は同じだ。




そんな様子を見かねた者が、話しかけてきた。




・・・。
どうやら、男はゲートをくぐれなくなる体質らしい。





今まで大丈夫だったのに、急にとは。
どうやら現代の医学か何かでは解明できない謎らしい。
しかも、同じ体質の者は結構多いようだ。
全く、悲しいことである。

仕方なく男にはその場で別れを告げ、いざ誠実へ。




まずは近場にいるウィスプの絵を描くとしよう。




はたして、こんな実体を持たない物の絵が描けるのだろうか・・・
そう思いながらも、絵の具をウィスプへと向ける。




すると絵の具は渦を巻き、みるみるうちにウィスプの形を描いていく。




できあがった物を見るが・・・どうやらそんなに忠実ではないらしい。
これならば普通の絵描きも安心だろう、そんなことを思った。




そうこうしているうちにコウモリや小悪魔が群がってきたので、斧を軽く振り回す。
一瞬でその場に数体の死体が転がった。
久々の斧の感触。 やはりこうでないと。



続いてはジュカメイジ。 素早く絵の具を向け絵を描く。
こちらに気づき襲ってきたので応戦する。

戦ううちにガーゴイルまで襲ってきたが、大した相手ではない。
二体まとめて葬り去る。




すると、ガーゴイルは宝の地図を持っていた。
宝探しか・・・それも面白そうだ。




やはり、あまり忠実ではないらしい。
さぁ、次はスワンプドラゴンだ。



スワンプドラゴン・・・にまたがる戦士に遭遇。
降りてと頼んで聞いてくれる相手ではない。
ここは力ずくで降りていただこう。

しかし・・・今回は苦戦を強いられた。
ゴーレムが応援に現れ、私の体にスタンパンチを叩き込む。

数刻の間身動きを取れなくなった私の体に、次々と攻撃が叩き込まれる。



危うく力尽きる寸前で体の自由を取り戻した私は、やっとの思いでその場を後にした。


カオスドラグーンの乗るスワンプドラゴンをあきらめた私は、野生のスワンプドラゴンを求め近くの沼へ。



あっさり発見し、描き上げた。




これはなかなかの出来映えだ。
最後のジャイアントビートルは・・・次回にするとしよう。


そう思い私は、ムーングロウへ向かった。
持ち物が増えてきたので、適当に戦利品を売却する。



鶏肉。
何から手に入れた物かは覚えていないが・・・




ロングソード。
もう斧があるので不要だ。




魔法の品々。これも私には不要だ。




巻物や宝石が思いの外高く売れるようだ。
結構な金額になった。




青房を厩舎に預け、その日の旅終えたのだった。