2003/10/31 - 11/06


オーク襲撃イベント。

海外にて先行実施されていたために、多少の概要はわかっていた。

なぜ、EWEにしなかったのか。

正直手間がかかるのは判るが、EWE形式ないと参加できる人間が限られる。

そう、それはあまりに不確定で、それでいて予想された事態を引き起こした。


10月31日

日本公式サイトにて、ワールドニュースが掲載された。

『旅行時の注意勧告 全日本シャード

お聞きください!

裁定議会はブリタニア全土に「旅行時の注意勧告」を発令しました。

この度、ユーとコーブの二つのオークの首領が秘密裏に会議を開き、

ブリタニア攻撃の計画を練っているとの知らせを受けました。

ブリタニア評議会は使節を送り、オーク達と外交的な話し合いの場を持とうとしましたが、

双方から反対を受けました。

全ての国民は、オークの騒ぎが静まるまで、街の外へ出かける時、

特にオーク砦のそばを通る際には充分に警戒するよう促されています。

状況が変わり次第またお伝えします。 』


以上。

同日より、コーブやユーのオーク砦近くの街道にそれらしい設置物が確認される。

オークの沸きは頻繁に出はないにせよ、定期的に沸いている様子だった。



また、いままでコーブやオークダンジョンにしかいなかったオークブルートも、ユーで見かけたという話も聞く。

EWEで登場したおびえたオークの目撃情報もあった。

EWEフリークな私は、これを第一週目(一段階目)と呼ぶことにする。

海外との違いは、未だに王が戻らぬ事であろう。


11月4日(?)

YAMATOシャードが日本シャードの先駆けとなった。

ブリテインには演説台が設置され、衛兵らしき人物がオークに関する情報をつかんだと発表される。

Fユー砦に特殊なオークブルートの出現、多数のオーク沸きが確認された。


11月5日

他の在日シャードにも演説台が設置され、ASUKA、MIZUHOなどのシャードは11時ぐらいより順次イベントが行われた様子。

HOKUTOの演説台周辺にも人が集まるが、その日は深夜を過ぎてもイベントが起こることはなかった。



その日無駄な時間を過ごした人間は、果たして何人にのぼったことだろう。

ただ、特殊なオークブルートはAM3時頃に沸いた模様。


11月6日

9時をまわったあたりから、再び演説台の周りにちらほらと人が集まり始めた。

そして11を過ぎたあたり。その時は来た。



演説台に現れた人影、その名をKen。



「私の名はKen。 この国を守るべく、(不明、求む情報)

皆に是非伝えなければいけない事があり、参上した!

どうか静粛に・・・よく聞いて欲しい。

先日、我々評議会の元に不穏な情報が届いた。

それはユーとコーブの2つの街の郊外にあるオーク砦の首領が、

なにか秘密の会合を行っている、というものだった!

しかしその現場を目撃した者は、それがどういった内容であるのかまでは

把握する余裕がなかったようだ。

皆もよく知っているように・・・野蛮で悪意に満ちたオーク達のことだ、

何か良からぬ事を考えているに違いないのだが・・・

今まで別々であった集団が、結託して何をたくらんでいるのだろうか?

そこで皆にお願いがある!

2匹のオークが一体どんな会合を行っているのか、

その目で確かめ、情報を集めていただきたい!

危険な場所であることは十分承知している

だからこそ、我々に力を貸していただけないだろうか?

今2匹はフェルッカ ユーのオーク砦でおちあっているようだ。

今からそこへのムーンゲートを開く。

協力してくれる者は、それを使って私と共に現地へ向かってくれ!」


常識を欠如した人種も間が多かったようだ。

演説が見えなくなるほどのスパムや花火。



必死に叫んでそれらの行為の停止を呼びかける者。

「いっそイベント中止にしてしまえ」という声。

ついには発言を止められる者。



全てが・・・虚しかった。


やがて演説は終わり、KenにてFへのゲートが開かれる。

当然のように発生する偽ゲート。



よしんば正しいゲートを選んだとしても、そこは超重力の世界。

まともに動くことはままならず、喋ることすらも難しく。



動けぬままオークになぶり殺されていくPCの姿を見るのは、マラス解禁日以来である。

イベントは淡々と進行していく。



オークの密談に襲撃をかけ、迎撃に出たのは特殊なオークブルート。





恐ろしく広範囲な攻撃は、ハイドやインビジすらも破りダメージを与えてきた。

回復も間に合わぬまま二撃目、三撃目が繰り出される。



響き渡る断末魔。 当然PCのものである。

このことを知ってかしらでか、範囲外にはドラゴンをつれたテイマーが平然と立っていた。

そして不正落ち。


復帰したとき、私はベスパーにいた。

マジックストームか、アンチブラックホールか。どちらでも良い。

私は再び現地へと走った。

ラグは幾分マシにはなっていた。

既にオークブルートの姿はない。

見えるのは一面の骨。



そしてKenが撤退命令を出した。

再び演説台へのゲートが開かれ、事の次第を報告すると言ってKenは去った。

追加で大量のオークが沸くも、こちらは簡単に鎮圧された。



今日のこの出来事を、第二段階と呼ぶことにする。


果たして何人の人間が全ての流れをつかむことが出来たのであろうか。

そして何人の人間が、このイベントに満足がいったことだろう。


この後ムーングロウ襲撃などが行われるはずだが、それはまた後の話・・・